プロトタイプは「動く」必要はない?Figmaだけで投資家を口説くテクニック
「動くプロトタイプがないと投資家に見せられない」という思い込み
「アプリのアイデアはあるんです。でも、エンジニアがいなくて…」
「プロトタイプを作りたいけど、開発費用が出せない」
「投資家に見せるなら、ちゃんと動くものがないとダメですよね?」
こんな悩みを抱えていませんか?
非エンジニアの起業家にとって、「動くプロトタイプ」を用意するのは大きなハードルです。
エンジニアを雇うにも、外注するにも、お金がかかる。かといって、自分でプログラミングを学ぶ時間もない。
結果、素晴らしいアイデアを持ちながら、最初の一歩を踏み出せずにいる。
「プロトタイプさえあれば、投資家に話を聞いてもらえるのに」
そう思って、歯がゆい思いをしていませんか?
でも、ちょっと待ってください。
本当に「動く」プロトタイプが必要なのでしょうか?
実は、多くの起業家が誤解しています。
投資家が見たいのは、「動くアプリ」ではありません。
私たちも同じ壁にぶつかりました
「プロトタイプがないと話にならない」
この思い込みは、本当に根強いものです。
確かに、動くアプリがあれば説得力は増します。実際に操作できるものを見せれば、投資家もイメージしやすい。
でも、シード期の資金調達で、完成度の高いアプリが必要なケースは実は少ないのです。
なぜなら、投資家が投資するのは「アプリ」ではなく「チーム」と「ビジョン」だからです。
動くアプリがなくても、数千万円の資金調達に成功したスタートアップは数多く存在します。
彼らが使ったのは、Figmaで作った「動かない」プロトタイプでした。
この記事でわかること:Figmaだけで投資家を説得する方法
Figmaプロトタイプで投資家を説得
この記事では、プログラミング不要で投資家を説得するプロトタイプの作り方を解説します。
読み終わる頃には、以下のことができるようになります:
- なぜ「動かない」プロトタイプでも投資家を説得できるのかを理解できる
- 投資家が本当に見ているポイントがわかる
- Figmaで説得力のあるプロトタイプを作る手順がわかる
- ピッチで効果的にプロトタイプを見せるテクニックを習得できる
- 開発費用をかけずに資金調達の成功確率を上げる方法がわかる
エンジニアでなくても、開発経験がなくても、大丈夫です。
デザインツールのFigmaさえ使えれば、投資家を納得させるプロトタイプは作れます。
なぜ「動かない」プロトタイプで十分なのか?
投資家は「完成品」に投資するわけではない
シード期の投資家は、何に投資しているのでしょうか?
- 完成したアプリ? → No
- 売上の実績? → No
- 大量のユーザー? → No
シード期の投資家が投資しているのは、**「可能性」**です。
具体的には:
- チームの能力と情熱
- 市場の大きさと成長性
- 解決しようとしている課題の深刻さ
- ビジョンの明確さ
プロトタイプは、これらを可視化するためのツールに過ぎません。
動くかどうかよりも、「何を作ろうとしているのか」が明確に伝わるかどうかが重要なのです。
動くプロトタイプが逆効果になるケース
実は、中途半端に動くプロトタイプは、逆効果になることがあります。
よくある失敗パターン:
- 「この機能は動くけど、こっちはまだで…」と言い訳が増える
- バグが出て、デモ中にフリーズする
- 「なぜこの部分は未完成なの?」と質問攻めに遭う
- 技術的な質問に答えられず、信頼を失う
一方、Figmaのプロトタイプなら:
- 「これはデザインモックアップです」と最初に宣言できる
- すべての画面を同じクオリティで見せられる
- ストーリーに沿って流れるように説明できる
- 技術的な質問を回避して、ビジネスの話に集中できる
投資家の本音:「動く」より「わかる」が大事
実際に投資家がプロトタイプを見るときの視点は、こうです:
「この人は、自分が解決しようとしている問題を理解しているか?」
「このプロダクトは、ユーザーの課題を解決できるか?」
「なぜこのチームがこの問題を解決できるのか?」
動くかどうかは、実はそこまで重要ではありません。
むしろ、**「ユーザー体験を具体的にイメージできるか」**が重要なのです。
Figmaのプロトタイプでも、ユーザーがどう使うかを明確に示せれば、投資家は十分に理解できます。
Figmaプロトタイプで投資家を説得した事例
事例1:フィンテックスタートアップA社
課題: 銀行APIを使ったアプリを開発したかったが、開発費用が高額で資金がなかった
解決策: Figmaで完成形のUIを作り込み、ユーザーフローを詳細に設計
結果: シードラウンドで3,000万円を調達。その後、調達した資金で開発を開始
投資家のコメント: 「動くアプリではなかったが、ユーザー体験が明確にイメージできた。このチームなら作れると確信した」
事例2:ヘルスケアスタートアップB社
課題: 医療従事者向けアプリを作りたかったが、創業者は非エンジニア
解決策: Figmaで50画面以上のプロトタイプを作成。画面遷移も設定し、操作感を再現
結果: エンジェル投資家から1,500万円を調達
ポイント: 医療現場でのペインポイントを熟知していることが、プロトタイプから伝わった
事例3:SaaSスタートアップC社
課題: BtoBのSaaSを開発したかったが、エンジニアの共同創業者が見つからなかった
解決策: Figmaでダッシュボード、設定画面、レポート画面などを作成。データもリアルな数値を入れて作り込んだ
結果: VCからシード資金を調達後、CTOを採用して開発開始
投資家のコメント: 「プロダクトのビジョンが明確で、何を作りたいのかが一目でわかった。技術は後からついてくる」
投資家を説得するFigmaプロトタイプの作り方
Figmaプロトタイプ作成のステップ
ステップ1:ユーザーストーリーを明確にする
プロトタイプを作る前に、**「誰が」「どんな状況で」「何をするのか」**を明確にします。
良い例: 「30代の営業マネージャーが、月曜朝の会議前に、先週の営業成績をダッシュボードで確認する」
悪い例: 「ユーザーがアプリを使う」
具体的なストーリーがあると、プロトタイプに説得力が生まれます。
投資家は、**「誰のための何のサービスか」**を一瞬で理解したいのです。
ステップ2:コアとなる画面を5〜7枚作る
すべての画面を作る必要はありません。
最低限必要な画面:
- ログイン/オンボーディング画面 — ユーザーの入り口
- メイン画面(ホーム) — 最も使う画面
- コア機能の画面 — サービスの価値を体現する画面
- 結果/成果の画面 — ユーザーが得られる価値を示す画面
- 設定/プロフィール画面 — サービスの幅を示す
この5〜7画面で、サービスの全体像が伝わるようにします。
ステップ3:画面遷移を設定する
Figmaの「プロトタイピング」機能を使って、画面遷移を設定します。
設定のポイント:
- ボタンをクリックしたら次の画面に遷移するように設定
- 遷移アニメーションは「スマートアニメーション」か「スライド」を使う
- 投資家に見せたい順番で遷移するよう設計する
これにより、Figma上でクリックするだけで、アプリを操作しているような体験を提供できます。
ステップ4:リアルなデータを入れる
絶対にやってはいけないこと:
- 「Lorem ipsum」のダミーテキスト
- 「サンプル太郎」のような仮の名前
- 「¥10,000」のような適当な数字
やるべきこと:
- 実際のユースケースに基づいたデータを入れる
- 具体的な数字を入れる(例:売上、ユーザー数、改善率)
- ターゲットユーザーが見て違和感のないデータにする
リアルなデータが入っていると、投資家は**「この人は市場を理解している」**と感じます。
ステップ5:ビジュアルの品質を上げる
「デザインなんてできない」と思うかもしれません。
でも大丈夫。Figmaには無料のUIキットがたくさんあります。
おすすめのリソース:
- Figma Community — 無料のUIキットが豊富
- Untitled UI — 高品質な無料UIキット
- Tailwind UI — 有料だが、美しいコンポーネントが揃う
これらを組み合わせるだけで、プロが作ったような見た目になります。
ピッチで効果的にプロトタイプを見せるテクニック
テクニック1:「これはFigmaのモックアップです」と最初に宣言する
最初に宣言することで得られるメリット:
- 技術的な質問を回避できる
- 「動かない」ことへの言い訳が不要になる
- ビジネスの話に集中できる
- 正直さが信頼につながる
「これはFigmaで作ったデザインモックアップです。実際の開発はこれから行いますが、まずはユーザー体験をお見せします」
この一言で、期待値を適切に設定できます。
テクニック2:ストーリーに沿って画面を見せる
悪い例: 「これがホーム画面です。こっちが設定画面です。これはレポート画面です」
良い例: 「佐藤さん(ペルソナ)は、朝9時に出社しました。まずアプリを開いて、昨日の売上を確認します。このダッシュボードで一目で状況がわかります。次に、気になるデータがあったのでドリルダウンします…」
ストーリーで語ると、投資家はユーザーになったつもりで聞いてくれます。
テクニック3:「なぜこのUI」かを説明できるようにする
投資家は、デザインの意図を聞くことがあります。
「なぜこのボタンは大きいんですか?」 →「ユーザーテストで、小さいボタンは見落とされることがわかったからです」
「なぜ最初にこの情報を見せるんですか?」 →「ユーザーインタビューで、朝一番に確認したい情報がこれだとわかったからです」
根拠を持って説明できると、「この人はユーザーを理解している」と思ってもらえます。
テクニック4:「開発ロードマップ」と合わせて説明する
プロトタイプを見せるときに、一緒に開発計画を説明します。
「このプロトタイプをもとに、3ヶ月でMVPを開発する予定です。最初のリリースでは、このコア機能だけを実装し、ユーザーの反応を見ながら改善していきます」
開発の見通しを示すことで、「この人は実行できる」と思ってもらえます。
よくある質問と回答
Q:Figmaを触ったことがないのですが、大丈夫ですか?
A:大丈夫です。 Figmaは直感的なツールで、YouTubeのチュートリアルを見ながら数時間で基本操作を習得できます。まずは無料のUIキットをコピーして、テキストや画像を差し替えるところから始めましょう。
Q:どれくらいの時間でプロトタイプを作れますか?
A:集中すれば1週間で十分なクオリティのものが作れます。 UIキットを活用すれば、ゼロからデザインする必要はありません。
Q:投資家に「動くものはないの?」と聞かれたらどう答えますか?
A:正直に「まだです」と答えましょう。 その上で、「開発は資金調達後に本格的に始める予定です。まずはプロダクトのビジョンとユーザー体験をご理解いただければと思います」と説明します。
Q:デザインセンスに自信がないのですが…
A:センスは不要です。 既存の優れたUIキットを使えば、素人でもプロ並みの見た目を作れます。重要なのは見た目の美しさではなく、ユーザー体験が明確に伝わることです。
こんな方に特におすすめです
以下に当てはまる方は、Figmaプロトタイプでの資金調達を検討してみてください:
- アイデアはあるが、エンジニアがいない起業家
- 開発費用を出せないが、資金調達を目指している方
- プログラミングができないが、スタートアップを始めたい方
- プロダクトのビジョンを具体的に伝えたい方
- 最小限のコストで投資家へのピッチを準備したい方
- 開発の失敗リスクを減らしてから本格開発に入りたい方
今すぐ行動すべき理由:
アイデアには賞味期限があります。
「開発費用が貯まったら」「エンジニアが見つかったら」と待っている間に、競合が同じアイデアで先にリリースしてしまうかもしれません。
Figmaプロトタイプなら、今日から始められます。
そして、プロトタイプがあれば、投資家との会話が始められます。
まとめ:動くプロトタイプより「伝わる」プロトタイプを
Figmaプロトタイプで資金調達を成功させる
この記事のポイントをおさらいします。
重要なポイント
- 投資家は「動くアプリ」に投資するのではなく、「チームとビジョン」に投資する
- Figmaプロトタイプでも、ユーザー体験が明確に伝われば十分説得力がある
- 中途半端に動くプロトタイプより、完成度の高いFigmaプロトタイプの方が効果的な場合がある
- リアルなデータとストーリーで語ることで、説得力が大きく向上する
- 「これはモックアップです」と正直に宣言することで、信頼が生まれる
Figmaプロトタイプ作成の5ステップ
- ユーザーストーリーを明確にする
- コアとなる画面を5〜7枚作る
- 画面遷移を設定する
- リアルなデータを入れる
- ビジュアルの品質を上げる
今日からできるアクション
- Figmaアカウントを作成する(無料)
- Figma CommunityでUIキットを探す
- 自分のサービスのユーザーストーリーを書き出す
- まずは1画面作ってみる
「動く」プロトタイプがないから、投資家に会えない。
その思い込みが、あなたの挑戦を止めていませんか?
Figmaなら、今日からプロトタイプを作り始められます。
エンジニアがいなくても、開発費用がなくても、あなたのビジョンを形にできます。
プロトタイプの作り方、これで合っているか不安ですか?
- Figmaでプロトタイプを作ってみたが、これで投資家に見せていいかわからない
- ユーザー体験の設計に自信がない
- 投資家へのピッチで何を強調すべきかアドバイスがほしい
- 開発を始める前に、プロダクトの方向性を第三者に見てもらいたい
一つでも当てはまるなら、専門家の意見を聞いてみませんか?
atelier binary(アトリエ・バイナリ)では、「技術がわからないことで挑戦を諦める非エンジニア起業家をゼロにする」というビジョンのもと、プロトタイプ設計から開発の失敗回避、コスト削減まで、技術面でのサポートを行っています。
エンジニアではないあなたでも、正しい方向に進んでいるか確認できます。
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