初期メンバーにCTOを迎えるべきか?外部委託か?判断フローチャート
「技術のことがわからない」—— その不安、放置していませんか?
「プロダクトのアイデアはある。市場もある。でも、技術がわからない」
創業期の起業家から、私たちはこの言葉を何度も聞いてきました。
- CTOを採用したいけど、年収1,000万円以上は出せない
- 開発会社に丸投げしたら、言われるがままの見積もりを払うことになりそう
- 技術的な判断を誰かに任せたいけど、誰を信じていいかわからない
あなたも、こんな悩みを抱えていませんか?
実は、この「技術責任者をどう確保するか」という問題は、スタートアップの成否を分ける最重要課題の一つです。選択を間違えると、数百万円〜数千万円の損失、あるいは事業そのものの失敗につながりかねません。
私たちも同じ壁にぶつかりました
正直に言います。私たち自身も、この問題で苦労してきました。
建築の世界で設計をしてきた私が、テクノロジーの世界に足を踏み入れたとき、最初に感じたのは「言葉が通じない」という絶望感でした。
エンジニアと話しても、専門用語ばかりで何を言っているかわからない。開発会社に相談しても、本当にその見積もりが適正なのか判断できない。採用面接をしても、目の前の人が本当に優秀なのか見極められない。
この経験があるからこそ、技術がわからない起業家の気持ちが痛いほどわかります。
そして、だからこそ言えることがあります。
正しい選択肢を知り、正しい判断基準を持てば、技術の壁は必ず乗り越えられるということを。
この記事でわかること:あなたに最適な技術体制の選び方
この記事では、創業期の技術責任者確保について、3つの選択肢を徹底比較します。
- フルタイムCTOを採用する
- 外部CTO(技術顧問)を活用する
- 開発会社に委託する
それぞれのメリット・デメリット、コスト、適した状況を明確にし、最後に「あなたの状況に最適な選択肢」がわかる判断フローチャートをお伝えします。
CTO採用の3つの選択肢
選択肢1:フルタイムCTOを採用する
メリット
コミットメントの強さ フルタイムで参画するCTOは、会社の成功に対して強いコミットメントを持ちます。ストックオプションなどで報酬を紐づければ、「自分ごと」として事業に取り組んでくれます。
意思決定のスピード 社内にいるため、技術的な判断が必要なときにすぐに相談できます。ピボットや仕様変更にも迅速に対応可能です。
チーム構築の核になる エンジニア採用において、CTOの存在は大きな訴求ポイントになります。「誰と働くか」を重視するエンジニアは多く、優秀なCTOがいれば採用力が上がります。
デメリット
コストが高い 優秀なCTOの年収相場は1,000万円〜2,000万円以上。創業期のキャッシュフローには大きな負担です。
採用が極めて困難 CTOクラスの人材は市場に少なく、あなたのビジョンに共感し、リスクを取って創業期に参画してくれる人を見つけるのは至難の業です。
ミスマッチのリスク 採用してから「思っていた人と違った」と気づいても、解雇は容易ではありません。数ヶ月分の給与が無駄になるだけでなく、事業の遅延にもつながります。
こんな場合に最適
- 技術がプロダクトの根幹であり、長期的な技術戦略が必要
- 創業メンバーとして株式を渡せる覚悟がある
- すでに信頼できる候補者がいる
選択肢2:外部CTO(技術顧問)を活用する
メリット
コストパフォーマンスが高い 月額20万円〜50万円程度で、CTO級の知見を得られます。フルタイム採用の1/10以下のコストです。
必要なときに必要なだけ 週に数時間〜数日など、柔軟な関わり方が可能。事業フェーズに応じてスケールアップ・ダウンできます。
客観的な視点 社外の立場だからこそ、しがらみなく「それは間違っている」と言えます。社内政治に巻き込まれない冷静な判断が期待できます。
幅広い経験 複数の企業を見てきた外部CTOは、「他社ではこうやっている」という知見を持ち込めます。車輪の再発明を防げます。
デメリット
コミットメントの限界 あくまで「外部」なので、24時間体制での対応は期待できません。緊急時の対応には限界があります。
チームへの影響力 社内にいないため、エンジニアチームへの直接的なマネジメントは難しい場合があります。
情報のキャッチアップ 常に社内にいるわけではないので、状況の把握に時間がかかることがあります。
こんな場合に最適
- 技術的な意思決定の「壁打ち相手」が欲しい
- ベンダーの見積もりが適正か判断したい
- 採用面接で技術力を見極めたい
- フルタイムCTOを採用するまでの「つなぎ」として
私たちatelier binaryでは、まさにこの「外部CTO」「技術顧問」として、非エンジニア起業家の技術参謀を務めています。建築出身だからこそ、「技術がわからない」側の気持ちがわかる。そんな立場から、あなたの挑戦を支援します。
選択肢3:開発会社に委託する
メリット
すぐに開発を始められる 採用活動なしで、契約すればすぐに開発がスタートできます。時間を買えるのは大きなメリットです。
技術的な責任を負ってもらえる 「動くものを作る」責任は開発会社にあります。技術的なトラブルも、ある程度は対応してもらえます。
チーム管理が不要 エンジニアの採用・評価・育成といったマネジメント業務から解放されます。
デメリット
コストが読みにくい 「追加開発」「仕様変更」のたびに見積もりが上がり、当初予算の2倍、3倍になることも珍しくありません。
ブラックボックス化 コードが自社の資産にならないケースや、開発会社しかメンテナンスできない状態に陥るリスクがあります。
ビジネス理解の限界 開発会社はあくまで「作る」プロであり、あなたのビジネスを深く理解しているわけではありません。要件の齟齬が生まれやすいです。
依存リスク 開発会社との関係が悪化したり、倒産したりすると、プロダクトの継続が困難になります。
こんな場合に最適
- とにかく早くMVPを作りたい
- 技術がプロダクトの差別化要因ではない
- 開発会社をコントロールできる技術的な目利きがいる
CTO採用の判断ステップ
判断フローチャート:あなたに最適な選択肢は?
以下の質問に答えていくと、あなたの状況に最適な選択肢が見えてきます。
Q1. すでに信頼できるCTO候補がいますか?
YES → フルタイムCTO採用を検討しましょう。その人と創業メンバーとして歩む覚悟があるなら、最も強力な選択肢です。
NO → Q2へ
Q2. 年間1,000万円以上の人件費を技術責任者に投資できますか?
YES → CTO採用活動を始めつつ、採用が決まるまでの「つなぎ」として外部CTOの活用を検討しましょう。
NO → Q3へ
Q3. 技術はプロダクトの差別化要因ですか?
YES → 外部CTOを活用しながら、中長期的にはフルタイムCTOの採用を目指しましょう。外部CTOに採用活動も手伝ってもらえます。
NO → Q4へ
Q4. 3ヶ月以内にMVPをリリースする必要がありますか?
YES → 開発会社への委託を検討しましょう。ただし、見積もりの妥当性を判断できる外部CTOを併用することを強くおすすめします。
NO → 外部CTOと一緒に、最適な技術体制を設計しましょう。急いで開発を始めるより、正しい土台を作ることが結果的に近道です。
コスト比較表
| 選択肢 | 初期コスト | 月額コスト | 年間コスト目安 |
|---|---|---|---|
| フルタイムCTO | 採用費50-100万円 | 80-150万円 | 1,000-2,000万円 |
| 外部CTO | 0円 | 20-50万円 | 240-600万円 |
| 開発会社委託 | 0円 | 100-500万円 | 1,200-6,000万円 |
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※開発会社委託は開発規模により大きく変動
こんな方に、この記事を届けたい
- 技術がわからないけど、テクノロジーを使った事業を始めたい方
- CTOを採用したいけど、候補者が見つからない方
- 開発会社の見積もりが適正かどうか判断できない方
- 技術的な意思決定で相談できる相手が欲しい方
- 創業期のキャッシュフローを最適化したい方
「技術がわからない」ことは、恥ずかしいことでも、致命的なことでもありません。
大事なのは、自分の状況を正しく理解し、適切なパートナーを見つけること。
そのための判断材料を、この記事でお伝えしました。
まとめ:正しいパートナーを見つけることが、すべての始まり
CTO採用のまとめ
創業期の技術体制には、正解も不正解もありません。あるのは「あなたの状況に最適な選択肢」だけです。
- フルタイムCTO:信頼できる候補者がいて、長期的なコミットメントを得られるなら最強
- 外部CTO:コストを抑えながら、CTO級の知見を得たいなら最適
- 開発会社委託:スピード重視で、技術の目利きがいるなら有効
どの選択肢を選ぶにしても、「技術がわからないまま判断する」ことだけは避けてください。
わからないなら、わかる人に相談する。それが最も賢い選択です。
技術のことで悩んでいるなら、まずは30分、話しませんか?
私たちatelier binaryは、「技術がわからないことで挑戦を諦める起業家をゼロにする」というビジョンのもと、非エンジニア起業家の技術参謀を務めています。
- CTOを採用すべきか、外部委託すべきか
- この見積もりは適正なのか
- 今の技術選定で本当に大丈夫なのか
こんな疑問があれば、初回相談は無料でお受けしています。